64チームW杯は本当に悪夢か? カーボベルデの熱狂が示した新たな可能性
FIFAがまたもやサッカー界を揺るがす大構想を打ち出した。2030年W杯を64チームに拡大する可能性について、早くも8月14日にも結論を出すという急ピッチの協議が始まっている。だが、このニュースに真っ先に待ったをかけたのは、世界中のサッカーファンの冷笑と疑念だった。
背景には、インファンティーノFIFA会長が進めようとした私的投資家との癒着疑惑がある。彼はW杯の権利パッケージを競売にかけ、200億ドルを調達する計画を練っていた。その真っ最中に飛び出した64チーム拡大論。タイミングの悪さも手伝って、「また金儲けか」という空気が蔓延したのは当然だ。UEFAがボイコットの可能性を示唆して強硬に反発したのも、無理はない。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon しかし、ここで冷静に考えたい。もし追加収益が私的投資家のポケットに入らず、純粋にサッカーの発展に使われるのであれば、64チーム化は本当に悪手なのか。
筆者もかつては32から48への拡大に反対した一人だった。だが、2026年大会でカーボベルデが躍動する姿を見て、考えを改めた。彼らの守護神ヴォジーニャがビッグセーブを連発し、世界の心を掴んだ。キュラソーがドイツ相手に同点ゴールを決めた瞬間、7-1で大敗したにもかかわらず、スタジアムは歓喜に包まれた。弱小国が世界の壁に挑む姿に、誰もが熱狂したのだ。
グループステージのエンターテインメント性、各国民のサポーターがもたらす祝祭感。48チーム制の成功を目の当たりにすれば、あと16チーム増えることへの抵抗感は薄れる。むしろ、64→32の方がトーナメント構成として美しい。16グループ×4チーム、各組2位までが決勝トーナメントへ。3位チームの扱いに頭を悩ませる現在の方式より、ずっとシンプルだ。
2030年大会は記念すべき100周年。スペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国共催に加え、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイでも開幕戦が行われる。会場キャパシティは十分にある。問題は、UEFAのチェフェリン会長がインファンティーノと全面対決していることだ。欧州は当然反対するだろう。だが、EUROが24チーム(加盟国の43.63%が出場)なのに対し、64チームW杯はFIFA加盟国の30.34%に過ぎない。決して門戸を広げすぎではない。
「W杯はエリートだけのもの」という主張は、もはや過去の遺物だ。2026年大会で旋風を巻き起こしたカーボベルデやキュラソーの姿を見て、その楽しさを否定できるだろうか。イタリアが予選を突破できる可能性すら生まれる。
インファンティーノの暗躍がすべてを台無しにしたことは事実だ。しかし、彼がいつまでもFIFAのトップに居座るとは限らない。2030年、64チームの代表たちが、私的所有権や会長の影に汚されることなく、純粋にW杯を楽しめる未来を想像してみたい。
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